日本臨床総合医科学会 医療面接部会

・医療面接は、診断、治療する上の情報収集と患者とのコミュニケーションをとる上での大きな医療プロセスである。
臨床医療の現場においては、「3分診療」と言われて久しいが、時間に追われ医療面接を確りと行うことができない。そのために誤診が起こり得るのであるが、誤診すら誤診と医師も気づかず自然治癒することも屡々であろうと考える。医療面接は、大学においても必須科目とすべきであり、医療費削減、誤診防止等に役立つことを知る必要があるであろう。

・医療面接の基本は、カウンセリング手法を応用できる。医療面接とカウンセリングは重なる部分が多いが全く同じ手法ではない。目的も一部を除いて異なる。医療面接は、医療面接そのものが治療行為ではなく治療行為を有効にし患者とのコミュニケーションを良好にし、誤診の無いようにすることの治療行為のための前手段である。勿論、前のみではなく治療中にも医療面接は行われるが特に事前の医療面接は重要である。これに対してカウンセリングは、治療のための手段ではなく治療行為として行われる場合が多いのである。しかし、両者は重なる部分も少なくないのでカウンセリング手法を医療面接の基本技法として応用することが必要であろう。
いずれにしても、これからの医療は医療面接なくして行えない、行ってはならない時代がそこまで来ている。


・医療面接が不十分なために、主訴の原因がわからず近代医療に見切りをつけて代替医療に移行してしまう患者も少なくありません。しかし。必ず原因はある筈です。それは原因不明の難病のこともあれば検査に出ない僅かな体の変化が体調に影響を与えていることも多々あります。

・医療面接と検査は、診療のための重要なツールです。医療面接が不完全な医療機関があり、検査を嫌がる患者もおります。しかし、医療は占いではありません。医療面接が行われ、正確な検査に基づく科学的データによる診察がされなければなりません。原因を究明することは患者本人のためのみではなく、これからの医療に大きな光明を与えます。医療面接と必要な検査こそ命を守る手段なのです。


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